高温 N08810 丸い棒 ニッケル合金 800H 棒

高温N08810丸棒｜ニッケル合金インコロイ800Hロッド

N08810丸棒は、インコロイ800Hまたは合金25としても知られるニッケル基高温合金です。ニッケル（Ni）、クロム（Cr）、鉄（Fe）を主成分とし、少量 の炭素（C）、マンガン（Mn）、ケイ素（Si）、銅（Cu）、アルミニウム（Al）、チタン（Ti）を含みます。この組成設計により、高温強度と耐食性の両方を備え、特に過酷な作業条件に適しています。

N08810丸棒主な性能特性

優れた高温強度：室温強度（標準）：

1. 引張強さ：≥ 490 - 690 MPa（熱処理と仕様による）

2. 降伏強度（0.2％）：≥ 205 - 275 MPa

3. 伸び：≥ 30%

高温強度： 540°Cから870°Cまで高い強度を維持します。

クリープおよび耐久強度：高温下での長時間の応力下では、高炭素（800H）バージョンは、クリープ変形とクリープ破壊に対する優れた耐性を示し、これは大きな利点です。

優れた耐酸化性： 空気中で約1150°Cまでの連続使用が可能です。約1040°Cまでの動作温度も、周期的酸化条件下で許容されます。クロムとニッケル含有量によって形成される安定した酸化皮膜が重要です。

優れた浸炭抵抗性： CO、CO₂、CH₄ などの炭素を多く含む雰囲気（浸炭炉やクラッキング炉など）では、合金への炭素の拡散と浸透を効果的に抑制し、脆化を防ぎます。アルミニウムとチタンがこの性能に貢献しています。

高温硫黄腐食に対する良好な耐性： 酸化性硫黄雰囲気（SO₂などを含むもの）では良好に機能しますが、還元性硫黄雰囲気（H2Sなど）では耐食性が低下します。

良好な窒化抵抗性： 高温の窒素含有雰囲気に対してもある程度の耐性を提供します。

良好な成形性と溶接性：炭素鋼よりも加工は難しいですが、ニッケル基合金の中では比較的良好な成形性と溶接性を備えています。従来の溶接方法（GTAW/TIG、GMAW/MIG、SMAW/MMAなど）を使用でき、溶接後の熱処理は一般的に不要です（必要な場合や、非常に高い応力のかかる用途を除く）。

インコロイ800/800H/800HTの機械的特性

化学組成（％）：

適用分野：